低身長ファッションでは、シルエットを意識すると3つのメリットがあります。
- 身長が高く見える
- オーバーサイズを着やすくなる
- ワイドパンツも違和感なく履ける
3つのメリットを実現するのが【3大シルエット】です。
着られる洋服がグッと増えるので、コーディネートに困らなくなります。
そこで、165cmパーソナルカラリストの筆者が、3つシルエットのやり方・合わせるアイテムを紹介します。
低身長に似合う3つのシルエットを紹介
まず、シルエットとは、洋服を着たときにできる輪郭のことです。
輪郭のかたちで、コーディネートの良し悪しが決まるので、身長に合うシルエットと合致すればスタイルが良く見えます。
シルエットは全部で6種類がありますが、その中でも低身長さんに似合うのが以下の3つです。
これらのシルエットは、全身がぼってり見えづらく、身長や小顔補正ができるので、小柄な体型と相性が良いです。
では、Iラインシルエットから紹介します。
【その1】Iラインシルエットを解説
まず、Iラインシルエットは、上下ともにジャストサイズの服を合わせるコーディネートです。
縦のラインが際立ち、身長がグンと高く見えるので、3大シルエットの中では一番に低身長さんと相性が良いです。
Iラインは、ぽっちゃり体型もスラッと見えますし、筋肉質なら海外スナップコーデのような雰囲気を作れます。
次に、Iラインシルエットのやり方を紹介します。
Iラインシルエット、コーディネートのコツ
パンツは【テーパード】【スリムストレート】固定です。着丈が長すぎないアウターを合わせて、Iラインが完成します。
Iラインでは、脚長効果のあるセンタープレスパンツを合わせるとオシャレ感を出せます。
きれいめ感もあるので、カジュアルなライダースジャケットやGジャンに合わせても大人っぽさを演出できます。
Iラインにおすすめのトップスはこちら。
- ブルゾン
- シャツ
- テーラードジャケット
- ポロシャツ
- Tシャツ
- カーディガンなど
ちなみに、ブルゾンとは着丈の短いアウター全般【Gジャン・コーチジャケット・ライダースジャケット】のことです。
3大シルエットの中で一番大人っぽいので、カジュアル系アイテムの着こなしに困ったときはIラインを使ってみると良いです。
冬は、ボリュームアウターを着ることがほとんどなので、Iラインを組むのは難しいです。
一応、ウールブルゾンでIラインを組めますが、体型に合うサイズはレアなので見つけにくいと思います。
そこで、冬場はYラインシルエットをコーディネートを組みます。
【その2】Yラインシルエットを解説
Yラインは、上半身をゆったり、下半身はジャストサイズにするシルエットです。
マッチョのような逆三角形を作れるので、細身の男性は体格をよく見せられます。
Yライン最大のメリットは、ゆったりした洋服を違和感なく着られるところです。
ロングコートやオーバーサイズの服も攻略できるので、今まで以上に洋服の選択肢が広がります。
ちなみに、ロングコートは着丈が長すぎないサイズ感が重要です。
【155~165cm低身長メンズ】ダサく見えないロングコートの選び方はたった2つ
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Yラインシルエットのやり方とコツ
Yラインは、パンツを【テーパード】【スリム】で固定します。ワイドパンツはNGです。
上半身はロングコートやマウンテンパーカーなど、ボリュームのあるアウターを合わせます。
低身長にオーバーサイズは似合わない、と考えている人もいるでしょうが、ちょっと違います。
パンツがスッキリしているYラインなら、上下のシルエットにメリハリが出るので、ゆったり目の服も着られている感が出にくいです。
ただ、ダボッと大きすぎる服はNGです。着丈が長すぎないトップスを選ぶと全体のバランスが崩れにくく、小柄な男性も着こなしやすくなります。
ちなみにYラインシルエットの基本パターンはこちら。
- 夏→半袖オーバーサイズシャツ+テーパードパンツ
半袖ビッグシルエットTシャツ+テーパードパンツ - 秋冬→ロングコート+テーパードパンツ
アウトドアアウター+テーパードパンツ
パンツを細身する、この点だけ守れば大きな洋服も着やすくなります。
【その3】Aラインシルエットを解説
Aラインは、上半身がジャスト・下半身はワイドパンツで固定します。細身パンツはNGです。
下半身にボリュームがあるので、トップスはジャストサイズにして、上半身をスッキリ見せるのがAラインシルエットのコツとなります。
Aラインでは、トップスのサイズが重要です。
着丈が長すぎたりオーバーサイズすぎたりすると、Aラインが作れないので、必ずジャストサイズのトップスを選びます。
しかし「低身長がワイドパンツなんて履くと、短足に見えるのでは?」と心配する人もいるでしょう。
対策があるので、次で紹介します。
Aラインシルエットのコツは短足に見せないこと
Aラインシルエットは、身長が縮んで見えやすいので、低身長にとっては致命的です。
そこで、身長が盛れる靴で足を長く見せます。
一例として、右下は4cm盛っており、169cmまで身長を高くしています。身長が縮んで見えにくいでしょう。
私の経験上、身長は4~6cmは盛ると見栄えは良くなります。
足元に合わせるのは【革靴が無難】で【ローファー】もしくは【ラウンドトゥ】を選びます。
革靴を合わせる理由は、低身長のAラインシルエットは大人っぽい雰囲気を出した方が子供っぽく見えないからです。
ちなみに、革靴は下記ページで紹介しています。
最大8cm【身長を盛れる革靴】メンズブランド6選・低身長にもおすすめ
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Aラインシルエットはきれいめを意識しよう
Aラインシルエットは、ワイドパンツを履くため、どうしてもカジュアルに寄りすぎます。
そこで、子供っぽく見ないように【きれいめの服を合わせて幼さを軽減】します。
画像だと、シャツ・カーディガン・革靴が大人っぽいアイテムです。
一例ですが、以下のアイテムを合わせるときれいめのコーディネートを組めます。
- シャツ
- カーディガン
- ニット
- ポロシャツ
- 革靴
冒頭の【Iラインシルエット】で使ったシャツやカーディガンは、Aラインシルエットでも使えます。
ワイドパンツだけ入手すればAラインは作れるので、新たに全部の洋服を揃えなくてもよいです。
初心者におすすめのワイドパンツ
私の経験上、低身長さんはテーパードワイドパンツを推します。
裾に向かって細くなるシルエットは、小柄な男性が履いてもスッキリと見えるからです。
目安として、裾の幅が17.5cm~22cmのワイドパンツは、体型によく似合います。
初心者さんにおすすめのシルエット
初心者におすすめなのは【Iライン】【Yライン】シルエット。
どちらも【身長が高く見えるので、小柄な体型によく似合う】からです。
さらに、2つのシルエットは季節別に使い分けます。
- Iラインシルエット【春・夏・秋】
- Yラインシルエット【秋・冬】
まずはIとYラインから始めて、慣れてきたらAラインシルエットに挑戦します。
上記イラストのコーディネートは、6つのアイテムで組めます。
- ネイビーのテーラードジャケット【春・秋】用
- ベージュ半袖シャツ【夏】用
- 白いカットソー【オールシーズン】用
- 黒テーパードパンツ【オールシーズン】用
- グレーのニット【秋・冬】用
- ネイビーのロングコート【冬】用
オーソドックスなコーディネートなので、雑な言い方ですが、誰が着ても均一な見た目になります。
【注意】洋服のサイズを間違うとシルエットが崩れる
洋服のサイズが体型に合っていないと、肩が落ちすぎたり、幅がふくれたりと、うまくシルエットを作れません。
特に海外ブランドの洋服には注意です。
なぜなら、外国人の体に合わせて作っているので、袖丈や肩幅が大きくシルエットが崩れやすいからです。
必ず日本のブランドや、ジャパンサイズを展開する海外ブランド【日本企画】で洋服を探します。
なお、日本の低身長対応ブランドは下記ページで紹介しています。
グローバルワークはダサい?年齢層やダサく見えないコツを徹底解説
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低身長メンズに似合う3大シルエットまとめ
今回紹介した3つのシルエットを使えば、スタイリッシュなコーディネートを組めるようになります。
今まで、なんとなく洋服を合わせていた方は、この機会にそれぞれのシルエットを意識してみてください。
3つのシルエットを作るうえで重要なのは、サイズ感です。
ちなみに、低身長さんにNGなファッションもあるので、下記ページで紹介しています。
低身長メンズ【3つのダサいNGコーデ】とファッションを改善する方法まとめ
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ちなみに、ファッションのシルエットは全部で6種類あります。
ここで紹介したシルエット以外は下記ページで紹介しているので、よかったらチェックしてみてください。
【骨格と相性の良い】メンズ服の6シルエットを徹底解説
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