バンズの日本企画とUSA企画は、性能的な違いはあるのかな?
そっくりだけど、どっちにするか迷う・・・。
日本企画はABCマートのみが扱うモデルで、日本人向けにいくつかアレンジが加えられています。
はっきりとわかる違いは、フォルムとサイズ感です。
デザインも一部モデルに違いがありますが、概ねUSA基準と思って問題ありません。
そこで、最新のABCマート版【日本企画】とUSA企画の違いと、どっちが誰におすすめかを紹介します。
ABCマート版 日本企画 | USA企画 | |
質 | ||
快適性 | ||
サイズ感 | 甲:高い 横幅:普通 | 甲:やや低い 横幅:幅広 |
フォルム | ややぽってり | スリム |
品番 | VNから始まる VN000D3HY28など | Vから始まる V36など |
おすすめの人 | 品質を考えたい 甲が高い人 コスパ重視 | 本場にこだわりたい! 細身シルエットが好き 幅広スニーカーが好き |
USAにこだわらないなら、甲が高くゆったりしているABCマート版の方が履きやすくおすすめです。
今回は最も違いがはっきりしているオールドスクールを使って比較します。
【大きな違い1】ABCマート版は甲高に作られている
これはわかりやすい、USA企画のバンズ【画像上】は、足にピッタリと沿うように甲が低めに作られています。
逆に、日本企画【画像下】は甲がドーム状にぽってりと膨らんでおり、足を圧迫しないようにアレンジされています。
日本企画は、足をぐっと踏み込んだときも、甲から指にかけてゆったりしたスペースがあり快適に歩けます。
一回履くと、快適さに常用したくなるほどです。
欠点?として、日本企画は甲を高くしたためにシルエットがぽってりしており、USA企画の細身感がやや薄れています。
【左の日本企画】【右のUSA企画】比較すると、甲が高い日本企画の方が少しだけ大きめシルエットです。
どちらを選んでもパンツの裾周りはスッキリしているので、細さにこだわらないならどちらでも問題ありません。
シルエット | |
日本企画 | 甲が高く足先がぽってり 横幅が普通【オールスターよりは広い】 |
USA企画 | 甲が低く足先がシャープ 幅広 |
甲が高いなら、日本企画の方が断然履きやすいです。
【2】品質はABCマートの方が安定している
これもわかりやすい、手持ちのバンズを比べると左の日本企画は縫製や裁断の質が安定しています。【個体差はあるかもしれん】
ちなみに、バンズは製造工場により作りに差があるので、手持ちの8足から品質ランキングを作ると。
- 安定感のある日本企画【中国製】
- 中間品質のUSA企画【カンボジア製】
- 個体差のあるUSA企画【ベトナム製】
ベトナム製は5足持っていますが、結構な確率で接着剤のはみ出しや裁断ミス?などが目立ちます。【この粗さもUSAブランドの味】
そういえば、海外の人は【相応の耐久性があるなら、必要以上の品質は求めない】という話を聞いたことがあります。
日本企画の方が良いんじゃないの?と感じる人も多いでしょうが、USA企画には雑さも含めてアメリカブランド特有のワイルドさがあって良いんですよ。
【3ややこしい】一部、デザインが違うところもある
オールドスクール限定の話。
日本企画は以前までジャズライン【横の白いライン】が太いと言われていましたが、黒のみUSA企画と同じ太さになりました。
チェック・ガムソール・ブルーは、気持ち太めくらいです。
なぜ、特定のモデルだけ太いのかは不明、個人的に細いが方が好みですが。
また全モデル共通で、ステッチの間隔は日本企画【画像下】の方が広めです。【なぜかは不明】
上記以外だと、デザインの差はほぼないです。
オーセンティック・スリッポン・エラなどはUSA企画とはほぼ同じです。
最後に小ネタ、箱のデザインが違います。
日本企画は茶色のダンボールで、USAは赤いプリントが施されたダンボールです。
赤箱か茶箱か、店頭で見たときに一目で判別できます。
【全モデル共通】ソールの反りが違う
画像だとわかりにくいですが、ABCマート【日本企画】の方が、ソールの先端が大きく反っています。
特徴 | |
USA版 | ソールの反りが控えめ これにより足の裏でスケートボードデッキの感覚をつかみやすい スケシューとして使うならUSA版 |
日本版 | ソールの反りが大きい 蹴り出しやすく自然と足が前に出やすい 歩きに向いているのは日本版 |
という作りになっています。
デッキの感覚をダイレクトに足裏で感じられるので、トリックのしやすさで選ぶならUSA版がおすすめ。
SK8【スケート】をしない、普段使いで十分なら日本版でOKです。
【補足】オールドスクール定番色のみ日本企画はDXモデル
オールドスクールの定番カラーだけ、なぜか標準で低反発インソールを搭載したDXモデルになっています。
余談ですが、DXモデルは【アナハイムファクトリー】というバンズの過去モデルを復刻したラインでも使われています。
DXモデル【左】と日本企画【右】インソールのデザインが違いますが、どちらも低反発インソールです。
履き心地重視なら日本企画をおすすめします。
ちなみに、アナハイムファクトリーは下記ページで紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
【実物レビュー比較】バンズ・アナハイムの違いは3つ!おすすめの人も紹介
続きを見る
【4】ラインナップの違いと見分け方
日本企画には、なぜだかわからないけれど一部アイテムがありません。
- オーセンティックの定番黒
- ハーフキャブ
- SK-8low
- SK8-HI
「ABCマートは、それらも売っているよ!」という人もいるでしょう。
アレはUSA企画なんですよ
実はABCマートの大型店舗のみUSA企画が置いており、型番を見ればわかります。
型番 | |
日本企画 | Vから始まる型番が日本企画 V36:オールドスクール V95:エラ V98:スリッポン V44:オーセンティック |
USA企画 | VNから始まる型番がUSA企画 VN000D3HY28:オールドスクール VN000BVZCJL:スリッポン など・・・ |
ABCマートの商品ページを下にスクロールして、メーカー品番を確認すると書いてあります。
ちなみに、タグのデザインを見ると【日本企画は先頭にV】と書かれているので、店頭でシュータンをめくってみるとわかります。
日本で売れそうなモデルだけ、日本企画を作っているのかな?【一番売れているABCマート版オールドスクールは、種類が多い】
でなければ、一部モデルが省かれている理由がわからないので。
ちなみに、アンケートでみんなが好きなバンズを調べてみたので、良かったら参考にしてみてください。
【もう迷わない】112人が選ぶバンズの人気スニーカーランキング!誰におすすめか合わせて紹介
続きを見る
ABCマート版とUSA企画がある理由
USA企画のバンズは甲が低く日本人の足に合わせにくいため、甲を高くしたABCマートが日本企画を作ったのでは?と思います。
ちなみに価格は日本企画の方がちょっとだけ安いです。
USA企画が高いのは輸入税【輸入品にかかる税金】がかかっているからでしょう。
本場のバンズが日本で手に入るのは嬉しいですが、ちょっと高めなのでUSAにこだわらないなら日本企画の方がお得です。
【まとめ】日本企画とUSA版はどっちがおすすめ
筆者は細身シルエットが好みなのでUSAモデル推しです。
当方身長が低く、細身パンツに合わせるときはスニーカーが細いとバランス取りやすいという理由でUSA企画が好きなだけです。
なので、日本企画がダメというわけでありません。
好みの問題なので、正直どちらも優劣はないです。
おすすめの人 | |
日本企画 | 品質重視の人 甲が高い人 安価にバンズを履きたい |
USA | スリムな見た目が好み 本場のバンズにこだわりたい! 幅広で履きやすい靴が良い |
という決め方が良いです。
日本企画は甲から足先がゆったり、空気を含んだようなスペースがあるので、親指や小指を上下に自由に動かしたい人【クセがある】【甲が高い人】にはバッチリ合います。
一方、USA企画は【バンズはUSA、オリジナルにこだわりたい玄人さん】【シュッとしたシルエットが好きな人】におすすめです。
筆者はスリムシルエットが好きなのでUSA派ですが、最終的にはライフスタイルに合う企画を選ぶのが良いですよ。
どちらを選んでもコーディネートには影響しません。
ライフスタイルや趣味に合う方を選べば良いので、この機会にバンズを楽しんでみてください。