30代以上の低身長ファッションで重要なのは、年齢に【似合う服】と【似合わないスタイル】を知ることです。
今まで【なんとなく服を選んでいた】【とりあえず流行っている服だから選んだ】人もいるかと思います。
そこで、今一度ファッションを見直すために、【大人ファッションのポイント】【年齢にふさわしい服装】【NGファッション】をまとめて紹介します。
低身長ブランド【レトロピクス】のデザイナー【ハヤシシュウヘイさん】にお話を聞きました。
執筆者
ハヤシシュウヘイ / RetroPics. デザイナー
こんにちは。小さいサイズ専門メンズブランドRetroPics.(レトロピクス)のデザイナーの林と申します。
当ブランドは2009年からスタートした小柄男性専門に服を作っておりまして、日本で最も小柄男性と向き合ってきた自負があります。
今回は、デザイナー視点で、小柄男性のファッションのポイントをご紹介します。
低身長ブランド・レトロピクスとは【コンセプト】はこちら小柄男性のファッションのポイント
小柄男性のファッションのポイントは「いかにスタイルをよく見せるか」です。
よくスタイルの良い人のことを「あの人は8頭身だ!」のように表現しますが、残念ながら小柄男性は頭身が小さくなりやすいです。
理由としては、身長の大きな男性と比べると「頭や胴体」はそれほど大きく変わりませんが、手足の長さが大きく変わるためです。
子供っぽく見られることにコンプレックスを抱えている小柄男性も多くいらっしゃいますが、頭身が小さいことがその原因なのです。
きっとあなたも背の高いアパレル店員さんにオススメされるがままに服を買った結果、なんだかスタイルが悪く見えたり、子供っぽく見えたりしてしまい、結局その服を着なくなってしまったという経験があるかと思います。
逆に言えば、頭身をなるべく大きく見せるようなコーディネートを取り入れることで、スタイルがよく見えてカッコよいファッションを楽しむことができます。
ここではシンプルにそれぞれ3つずつの「GoodポイントとNGのポイント」をご紹介します。
Goodポイント
低身長コーデにおいて、体型をよく見せるコツを3つ紹介します。
- ジャストサイズの服を着るべし
- パンツと靴は暗めの色を選ぶべし
- シンプルなジャケパンスタイルが最強
1. ジャストサイズの服を着るべし
何よりも大事なことは自分の体のサイズにあった服を着ることです。
ジャストサイズの服を着ると、洋服・スタイル・人物のすべてが本来の魅力を発揮して見えるようになります。
おしゃれはサイズから始まると言って過言ではありません。
袖・丈・バスト・肩幅などがフィットする服を選んでください。
小柄男性の場合はなかなか世の中のブランドでは小さいサイズの服を扱っていないため、ジャストサイズの服を着た経験がない方もいるかもしれません。
どういう状態がジャストフィットかわからない場合は、「ジャストサイズの服を着ると服が体に吸い付くようにフィットする体感が得られる」ということを目印にしてみてください。
当店では身長150−165cmのお客様からご愛用いただいている小さめの服を扱っておりますので、ぜひ一度体感くださいませ。
2. パンツと靴は暗めの色を選ぶべし
スタイルが良い人は足が長いです。ということはデザインの魔法で足を長く見せることでスタイルがよくなります。
その最も簡単な方法はパンツと靴を暗い色にすることです。理想的には黒色であれば特にスラッとした印象を与えます。
黒色は引き締まって見えるため細く見える効果があります。
そして、細く見えると長く見える視覚効果があるため、結果として足が長く見えます。
さらに、同色の靴を合わせることで、どこまでがパンツなのかがパッと見てわからなくなるので、足がさらに長く見える効果が得られます。
3. シンプルなジャケパンスタイルが最強
「いろいろ理論やセンスのことを言われてもわからない」と不安になる方もいらっしゃいます。
その場合にオススメなのがジャケパンスタイルです。
ジャケットとパンツのスタイルのことで、問答無用でかっこよく決まるので男性の一番簡単でかっこよいコーディネートです。
ポイントは、あまり奇抜なスタイルではなくよくあるジャケパンスタイルを取り入れることがおしゃれの一歩目です。
柄やデザインよりも大事なことはジャストサイズであることですので、自分の体にフィットするジャケットとパンツで揃えてください。
NGポイント
低身長ファッションでNGとなるポイントを3つまとめました。
- 流行のビックコーデは大人にはNG
- レディース服・子供服はなるべく避ける
- デザイン性が高い服は後回し
1. 流行のビックコーデは大人にはNG
近年はビックコーデがはやっていますが、小柄男性は避けるようにしてください。
一部のファッションリーダー的な若いインフルエンサーさんが小柄男性にもビックコーデをオススメしていますが、相当なセンスと度胸がないと着こなせません。
30代を超えるとそういった奇抜なファッションが似合わなくなってきますので、結論としては今まで紹介してきたようなジャストサイズ・パンツと靴は暗め・ジャケパンスタイルには叶いません。
2. レディース服・子供服はなるべく避ける
小柄男性はレディース服や子供服を購入している方も多くいらっしゃいます。
買える服がなかなか見つからないという悩みもあるかとは思いますが、レディース服や子供服はオススメしません。
理由として、体の作りが異なるため男性にはジャストサイズでフィットしません。
また、生地感が女性っぽかったり、子供服だとペラペラだったりするため、大人な男性に似合わないことがほとんどです。
レトロピクスのデザインでは30代以上の大人な男性に似合う生地を選定して服を作っています。
当店の服を同じ身長の女性や子供に着せると全然似合いませんし、「その服、何で着ているの?」と聞きたくなるような妙な違和感が出ます。
それと同じことがレディース服や子供服を着ている男性にも言えます。
3. デザイン性が高い服は後回し
服を買うときにデザインが気に入ったから手に取ることが多いですよね。
でも実際買ってみると「あれ、思ったのと違う」となり結局ほとんど着ることがなかったという経験は誰もがあるかと思います。
せっかく買った服を着ないなんてもったいない。
それを避けるために、買い物には正しい順番があります。
それはまずはシンプルでベーシックなアイテムを揃えることです。
白・黒・紺・ブラウンなどのベーシックな色で、柄や形も奇抜ではなくシンプルなものをまずは揃えてください。
その上でコーディネートのルールは「シンプルなアイテムでコーディネートして、1点だけアクセントを入れる」です。
これがファッションを楽しむコツです。
アクセントアイテムとは、差し色になる少し変わった色や形や素材のデザイン性が高いアイテムのことです。
コーディネートの中に2つ以上のアクセントアイテムを入れると全身のバランスが崩れやすくなってしまいますので、1つまでにすることを心がけてください。
以上、いろいろとファッションのノウハウをお伝えしてきました。難しく考えずにまずはGoodポイントとBadポイントを実践してみてください。
レトロピクスの理念は「小柄男性にファッションの喜びを」です。
買い物に行っても自分に似合う服となかなか出会えないという方は是非一度当店をお試しください。大人男性にぴったりの生地感・デザイン・そして何より感動のサイズ感をお届けいたします。
この記事を参考にしてファッションを楽しんでいただけることを願っています。
低身長メンズ【3つのダサいNGコーデ】とファッションを改善する方法まとめ
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【季節別】コーディネートのポイントを解説
ハヤシシュウヘイ様、ありがとうございました。
ここからは、当ブログの運営者の私【165cm】が季節別のコーディネートを紹介します。
季節別のファッションも、先ほど紹介されたルールに則りコーディネートします。
【春コーデ】明るい色を入れて季節感を出す
低身長さんは、暗い服を着る機会が多いと思います。
しかし、春に全身暗い色でまとめてしまうと、季節感が出せずイマイチな服装になりがちです。
こういった場合、上半身に明るい色を置くと、全身に軽さが出て春らしさを楽しめます。【163cm・55kg】
ちなみに、初心者はパンツは黒を選ぶと春コーデが楽になります。
黒は全身が引き締まり、メリハリのあるコーディネートができます。
全身明るい色でまとめるのが苦手、という方も着こなしやすいです。
上半身に合わせる色は定番の【グレー・ホワイト】も良いですが、アクセントと加えるなら【ライトブルー・ピンク・ライトベージュ】のシャツもおすすめです。
【夏コーデ】柄物や素材感で個性を出そう
夏は、ジャケットが着られないので地味な服装になりがちです。
こういった場合、素材感で個性を出します。
例えば【フレンチリネン】は、素材の縦横の織りが大人っぽくコーディネートのアクセントなってくれます。
フレンチリネン素材は、チノパンやデニムなど、カジュアルなパンツと合わせても大人っぽく着られるので、初心者でもこなれた感を出しやすいです。
ちなみに、さらにオシャレ感を出すなら【小花柄シャツ】もおすすめ。
小さな花がらが可愛らしくも上品な着こなしができるので、小柄な体型によく似合います。
大人っぽく着られる柄物のアイテムを紹介します。
- ギンガムチェック
- ビエラチェック
- オンブレチェック
- ハウスチェック
- バーバリーチェック
- ガンクラブ
- グレンチェック
- ハウンドトゥース
あくまで例ですが、柄が大きすぎないデザインを選ぶと、小柄体型によく似合います。
【秋服】はブラウンを活かした着こなしがおすすめ
濃いめブラウンカラーは、ダークカラーでまとめると大人っぽさを出せるので、童顔補正ができます。
例えば、ブラウンパンツ×黒ジャケットの組み合わせは鉄板、クールで知的な印象を与えつつも秋らしさを演出します。
初心者が挑戦するなら、まずは難易度が低い濃いめのブラウンパンツがおすすめです。
これに、プレーントゥやローファーなどの革靴を合わせると、一気に大人っぽさを出せます。
ちなみに、ブラウン系アウターを着るなら、黒パンツとオフホワイトのニットを合わせると無難に着こなせます。
初心者の場合は、全身アースカラー【ベージュやブラウン】でまとめると、野暮ったくなりやすいので要注意。
最初は、ブラウン系のアイテムを1点取り入れることから始めるのがおすすめです。
【冬服の選び方】ウールアウターを使った上品なコーデがおすすめ
ダウンやマウンテンパーカーなど、カジュアルアウターも、ウール素材を選べば子供っぽく見えすぎず着こなせます。
例えば、マウンテンパーカーもウール素材を選ぶと、上品かつ大人っぽい雰囲気を出せます。
【左:163cm・58kg】【右:162cm・58kg】
ウールのマウンテンパーカーにワンウォッシュデニムを合わせて、さらに革靴をあしらってきれいめカジュアルを作ることもできます。
ウール素材のアウターは重宝するので、30代や40代以上の冬コーデでは1つもっておきたいところです。
ウールコートも大活躍
低身長とコート、一見すると相性が悪そうに見えますが、そんなことはありません。
【162cm・58kg】コートの着丈を身長に合わせることで、スタイリッシュな着こなしができます。
ウールアウターは、低身長コーディネートがぐっと引き締まります。
クリスマスや正月デートにも使えるので、シーン選ばず使えるのも良いところです。
ちなみに、低身長ロングコートの選び方は、下記で紹介しています。
【155~165cm低身長メンズ】ダサく見えないロングコートの選び方はたった2つ
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ここまで紹介したファッションに共通するのは体型に合う服を選ぶことです。
しかし、小柄な体に似合う服を見つけるのは難しいといえます。
そこで、次に低身長コーディネートの参考になるブランドを紹介します。
低身長コーディネートの参考になる【2ブランド】
30代以上の男性に求められる【大人っぽさ】【ジャストサイズ】
この2つを満たすブランドを紹介します。
1・レトロピクス
Retropics.(レトロピクス)は、「小柄男性にファッションの喜びを」を理念に、小さいサイズ(XXS・XS・XSサイズ)のメンズ服を専門に取り扱うメンズファッションブランドです。
小柄男性をカッコよく見せるために、服の「丈」や「幅」、「素材」そして細部の作りまで徹底してこだわった小さいサイズ(XXS・XS・XSサイズ)のオリジナルメンズ服を、多数取り揃えています。
また、小さいサイズのメンズ服の企画・生産・販売だけではなく、小柄男性向けのファッションセミナーや、コーディネート紹介なども積極的に行い、小柄男性の「見た目」「外見」をファッションを通じてサポートしています
テレビ番組や雑誌、新聞等、各種メディア掲載や芸能人への衣装提供も行っており、2020年にはカラーミーショップ大賞にて全国4万店舗のブランドの中から、『ベストセレクト賞』に選ばれました。
2・Dコレクション
Dコレクションは、ジャケットやセットアップを中心としたコーディネートを展開するブランドです。
特に、低身長向けのビジカジに強く、XXSサイズから体型に合う洋服を探せます。
サイト内には【低身長コーデ】が300種類以上あるので、服装に困ったときには参考になるでしょう。
ちなみに、サイトTOPを下にスクロールして【低身長】という項目からコーディネートを確認できます。
他の低身長ブランドは、下ページでまとめたので、服選びの参考になれば幸いです。
社会人・低身長メンズにおすすめのブランド10選・小さいサイズも選べる
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大人の【低身長メンズ】に似合うファッションまとめ
今回は、30代以上の低身長男性にピッタリ合うファッションを紹介しました。
体型に合うことを第一に考えて、その範囲で無理をセずトレンドも取り入れると良いです。
今回のポイントを参考にすれば、カンタンに体型をよく見せられます。