ワークアイテムの定番、オーバーオールですが、低身長や大人だと、子供っぽくなりすぎてどうにも着づらい。
そこで、当ページでは背が低い男性や大人でも問題なく着られる方法をまとめました!
低身長や大人がオーバーオール(サロペット)を着こなすためのコツ

オーバーオールといえば、デザイン上、下手をすると「マリオ」や「ルイージ」になってしまいますよね。
しかも、子供が着ているイメージが強いことから大人や低身長さんが着ると「なんか子供っぽい」と思われてしまうことから、中々扱いの難しい洋服です。
じゃあ、低身長や大人は着られないのかというとそうでもないです

大人&低身長メンズがオーバーオールを着こなすには、以下のようなコツがあります。
- 黒のオーバーオールを選ぶ(初心者向け)
- ストラップでサイズ調整をして、たるみを解消する
- セットアップを意識する
- きれいめアイテムを合わせる
- 上半身に視線を誘導させる
- 番外編:顔が大きな人対策
この4+1つを駆使すれば低身長でもカンタンにオーバーオールを着こなせますよ。
また、レディースにも対応する着こなし方なので、参考になれば幸いです。
大人や低身長さんは黒のオーバーオールがおすすめ

まず、低身長さんや大人がオーバーオールを着用するときは「無彩色」を選びましょう。
無彩色とは下記の色です。
- ブラック
- ホワイト
これらの色はデニムと比較して「マリオのように見えない」「子供っぽく見えない」色です。
どちらもモードの世界でよく使用されている色なので、大人っぽい着こなしができます。
ちなみに黒か白で迷う人は黒をおすすめします

なぜ「ブラックのオーバーオールがおすすめ」なのかというと、黒いパンツは遠目から見るとスラックスのように見えるからです。
つまり、黒のオーバーオールならフォーマルよりな着こなし方ができるので、大人や低身長さんでも子供っぽくならず着こなせます。
さらにオーバーオールはワイドパンツのように大きく、これも子供っぽく見える原因ですが、黒いパンツならその問題を解消できます


黒は収縮色といって縮んで見える色なので、サイズが大きなパンツも細く見せられるため、低身長の方や大人でも子供っぽくならずオーバーオールをは着こなせます。

黒と白のオーバーオールを着用してみましたが、どちらが細く見えますか?
黒のオーバーオールのほうが小さく見えますよね。
また、黒のオーバーオールは色が潰れて見えるため、エプロンのポケットが分かりづらく、子供っぽくなる原因を自然と解消できますよ。
発色の良いトップスを合わせるのはNG

発色の良いトップスを合わせると一気に子供っぽくなるので注意が必要。
女性ならこんな着こなしもOKですが、低身長メンズ・30代・40代だと、オーバーオールの子供っぽさと相まって年齢的にキビシイです。
黒のオーバーオールは殆どの色と合いますが、反面、何でも合わせてもいいわけではなく年齢に応じた着こなしをする必要があります。
このカラーちょっとピカチュウっぽくないですか?


大人なら黒のオーバーオールに白やグレー、ネイビーなどを合わせてシックな着こなしをすると違和感なくまとまりやすいです。
上図のように白黒以外にネイビーのような、色味を感じにくいカラーは都会的な雰囲気を出せることから、大人のオーバーオールコーデにマッチします。
ストラップ調整をしないとダサく見えるので注意!

オーバーオールには上半身にストラップが付いていますよね。
これは着丈を調整するために使われるもので、低身長さんや大人がオーバーオールを着こなすときに最も重要になるパーツです。
ストラップで着丈を調整をしないと子供っぽく見えてしまうのです


右はストラップで調整済み、左は無調整後、ついでにロールアップしています。
比較をすると足元にクッションができていますよね。
クッションというのは足元のクシュクシュした部分のことです。

拡大してみるとわかりやすいです。
上図のクシュクシュが多いと、一昔前のストリートファッションのようになり、子供っぽさが一気に出てしまいます。
また、クッションができるほど足が短く見えるといったデメリットも生じます。
裾の長さを調整しないと、パンツの生地がバネのように縦に縮み、足が大きく見えてしまいます。
上画像を見てもクッショあり(右側)のパンツは横に大きく見えるのがわかります。

横から見ると、足にちょっと乗るくらいの着丈がちょうどよいです。
この着丈ならクッションができないため、子供っぽく見えないし、なにより足が短く見えず低身長さんもプロポーションをよく見せられますよ。

ストラップの調整をすればエプロンの位置が上に来るので、カチッと感が出てコーディネートにシマリができますよ。

オーバーオールのエプロンの位置は脇よりも下にすれば、子供っぽくならず着こなせます。
また、調整する際ストラップを短くしすぎると、肩が窮屈になるため、気持ち、少し余裕のある長さにするのがおすすめです。
セットアップ風に着こなす

先程のローファーにTR素材のテーラードジャケットを合わせたコーディネート。
外観はまるでセットアップのようになるため、オーバーオールのデザインをかき消せます。
インナーは黒にすると重くなるので、明るい色のトップスを選ぶのがコツです。

このテーラードジャケットはTR素材で作らたものです。
TR素材はテトロンとレーヨンを混合して作られた生地なので、ブラックカラーながらやや光沢があり全体が重く見えません。
また、アウターはテーラードジャケットを選ぶことで、クラシカルな見た目になり、ワークの野暮ったさを軽減できますよ。

オーバーオールと正反対な印象のテーラードジャケットは、きれいめカジュアルのバランス調整に役立ちます。
今回着用してテーラードジャケットは、下記のページで軽く紹介しています。
白オーバーオールの場合

グレーのパーカーを羽織って、オーバーオールを隠す着こなしもおすすめ。
流石に上下白にするのは抵抗がある人が多いので、こっちのほうが着こなしやすいですよ。

足元とインナーに濃い色を置いて挟み込むと全体の色が安定しやすいです。
ジップパーカーにしてちょっとだけエプロン部分を見せれば、オーバーオールを着ているっぽい感じを出せる。
プルオーバーのパーカーだと完全にオーバーオールが隠れるため、わざわざ着ている意味がないです。

前を開けるとこうなります。
ジップを閉めるか開けるかは好みで選びましょう。
キレイめアイテムを合わせてカジュアル感を消す

オーバーオールは元々ワーク系のアイテムですが、現在はカジュアルアイテムとして使われています。
基本的にカジュアルアイテムはラフに着こなせる仕様なので、どうしても子供っぽく見えてしまいます。
そこで、フォーマル感のあるきれいめアイテムを合わせてバランスを取りましょう。

大人や低身長さんがかっこよくオーバーオールを着こなすには、フォーマルなアイテムを合わすことが大事!
例えば、シャツや革靴、テーラードジャケットなどのアイテムを組み合わせて大人っぽい雰囲気を出しましょう。
最低でも1点はフォーマルなアイテムを取り入れることが大事です。
革靴を合わせると大人っぽくなる

黒のオーバーオールに黒のローファーを合わせたコーディネート。
スニーカーよりも大人っぽいイメージを出せるため、大人や低身長さんのオーバーオールコーデにキッチリ感を出してくれます。
ちなみにポストマンシューズや、Uチップシューズ、オックスフォードシューズなどもおすすめです。

スニーカーと比較してみると一目瞭然。
ローファーを履いている方が大人っぽい見た目になりますよね。
たった1点だけアイテムをフォーマル寄りなアイテムに変更するだけも、大人っぽい雰囲気を作れますよ。

今回モラルコードというブランドのローファーを着用しました。
品質も高くコスパもいいので、初心者の最初の1足に、中級者でしたらサブ用の革靴としても重宝しますよ。
なお、モラルコードについては下記のページでレビューしています。
えり高なトップスを使う

えり高、つまりシャツのようなトップスの生地が顔の近くまである洋服のこと。
クラシカルなイメージになるため、オーバーオールの子供っぽさを軽減できます。
また、シャツ以外だと、モックネックやタートルネックなども代用できますよ。

モックネックもシャツと同じ大人っぽい着こなしができる。
カラーはライトグレーとかオフホワイト、ホワイトなどの明るめ色を選ぼう。
逆に暗い色を選ぶと全体が重くなるので注意しよう。
他にもスタンドカラーといったシャツも活用できますよ

コートを使ってコーデする

コートは全身を覆い隠せるため、オーバーオールも隠すことができます。
特に襟のついたコートはクラシカルなファッションができるので、オーバーオールの子供っぽさを抑えられる。
チェスターコートやウールのショップコートと合わせれば、冬でもオーバーオールを着こなせますよ。
上半身に視線を誘導させて身長の低さをカバーする

柄物などの目を引くトップスを上半身に置くことで、その部分に視線誘導ができる。
相手の視線を上に誘導させれば、オーバーオールに目がいかず目立ちにくいため、大人でも着こなしすい。
また、襟元に視線誘導させることによって、身長の低さも目立ちにくくなるから低身長さんとも相性良し

白いオーバーオールでも同様の効果を出せるので、柄シャツは1つ持っておくと重宝しますよ。
ただし、多色使いのド派手な総柄シャツは悪目立ちするので、できるだけ避けたほうがいいです。
また、ブロックチェックシャツのように、柄が大きすぎると子供っぽくなるためできるだけ細かいものがおすすめです。

例えばストライプシャツとか、色味の少ないペイズリー柄のシャツとかが使えますね。
ジャケットの羽織れない夏場に柄シャツは活躍します。

ハットやキャスケットをかぶれば体の一番上に目線がいくため、最も視線誘導の効果を上げることができますね!
夏場などの軽装になりがちなシーズンにも、おしゃれアイテムの1つとして活躍してくれますよ。

マフラーを使うのもいいですね。
こちらもストライプ柄やカラーマフラーを使うことで視線誘導が可能です。
真冬のオーバーオールコーデに取り入れてみるのもいいでしょう。
番外編:パーカーと白オーバーオールを使った小顔コーデ

低身長だと顔が大きい人も多いハズ、そのような方は小顔効果のあるパーカーのフードを使って補正しよう。
パーカーのフード部分はエビングハウス錯視と呼ばれる視覚効果があるため、顔が小さく見えますよ。
エビングハウス錯視とは?

対象物がない状態(左)だと、丸の大きさがわかりにくいですが、対象物があると(右)丸の大きさがわかります。
顔の近くにそれを覆うくらいの大きなフードを置くと、相対的に顔が小さく見える効果がエビングハウス錯視です。
顔が大きく見えると、全体のプロポーションも悪くなりますが、フードの小顔効果によって補正できるため低身長コーデと相性が良いですよ!
ちなみにパーカーの選び方ですが、リバースウィーブのようなオンスの高いものを選びましょう。
なぜなら、ワークウェアは生地が分厚いものが大半。オンスの低いパーカーを合わせると、ワークウェア生地の厚さに対して貧弱に見てしまうので、見た目が安っぽくなってしまうからです。
特にオンスの低いパーカーはフードがヨレヨレで、みすぼらしく見えるので注意。

チャンピオンリバースウィーブ(赤タグ)のフード。
これくらい分厚いと、オーバーオールの存在感に負けないため、安っぽく見えない。
大体、12オンス前後のパーカーを選ぶのがおすすめです。
紹介したコーデ法を利用すれば、低身長でもオーバーオールを着こなせるので、ぜひお試しください!
オーバーオールに合う洋服はどこで買う?

オーバーオールをオシャレに着るには、合わせるアイテムが重要です。
ただ、低身長向けの洋服を探すのメンドウですよね。
そこで、下記ページで低身長向けの洋服が手に入るショップをまとめたので、よかったら参考にしてください。
参考にしたいオーバーオールコーデ4選
オーバーオールを使ったコーディネートをいくつか紹介しましょう。
もしかしたらお気に入りのコーデが見つかるかも?
大人アイテムを組み合わせたシックな着こなし
オーバーオール+シャツ+ハットのキレイめコーデ。
大人っぽいアイテムを多く組み合わせており、色合いもシックなためデニムのオーバーオールを履いても子供っぽく見えないところがポイント。
また、ハットが視線誘導効果もあり、背の低さをカバーできるのも◎
白✕黒のシンプルオーバーオールコーデ
白のオーバーオールと、白のトップス・レザーシューズを合わせた大人コーデ。
セットアップ風の着こなしは、オーバーオールのデザインを隠せるため重宝します。
初心者向けのコーデではないですが、慣れてきたら白のオーバーオールに挑戦してみるのもいいでしょう。
くすんだグリーンのオーバーオールを使ったコーデ
くすんだグリーンカラーのオーバーオールは、デニムよりも大人っぽくい。
ベースボールキャップは子供っぽくなりがちですが、その他のアイテムをシンプルにまとめることで大人のアメカジを演出。
良い感じに引き算ができたコーディネートですね。
キャスケットを使ったクラシックアメカジコーデ
ヒッコリー素材のオーバーオールに爽やかなシャツをON。
インナーに黒カットソーとキャスケットを合わせて爽やかになりすぎないように調整。
オーバーオールの子供っぽさを見事にかき消した一品コーデです。
シンプルを意識すること・派手なものは避ける
大人や低身長とオーバーオールは相性が悪そうに見えますが、今回紹介したクラシカルな着こなしを重視すれば、問題なく着こなすことができます。
結局のところ、見た目が子供っぽくならなければいいので、フォーマル感のあるアイテムを組み合わせてオーバーオールのカジュアル感を消しましょう。
オーバーオールはなるべくルーズなもの避けて、ジャストサイズを意識することだけ守れば30代や40代でも着こせますよ。
この機会に、ぜひオーバーオールにチャレンジしてみてください!
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