近年のオーバーサイズブームに乗っかって低身長さんもビッグシルエットの服を着たい人が多いはずです。
そこで、身長160㎝の人でもオーバーサイズを着こなすコツとコーデをまとめました。
基本は、上の4つのコーディネート技法を使えば、オーバーサイズもカンタンに攻略できますよ。
オーバーサイズコーデのコツ
基本はYラインを使ってコーデするのがコツ。
Yラインコーデは、オーバーサイズを着るにあたって最もキレイに見えるシルエットです。
この記事を書いたのは身長165㎝の管理人です。
サイズと色の2つポイントからオーバーサイズの着方を説明します。
オーバーサイズのダサくない着こなし方とは?

低身長がオーバーサイズを着ると、背が縮んでいるかのように見えるのは事実。
できるだけ背丈が縮んで見えないように工夫する必要があります。
そこで、ダサく見えないようにするために、収縮色を使ったコーデを考えます。

収縮色(しゅうしゅくしょく)つまり、黒に近い、体が縮んで見える色。
サイズが大きくても黒やネイビーなどを使うと、そこまで大きく見えません。
低身長さんは、なるべく暗い色を取り入れたコーデがおすすめです。
今回は収縮色を使ったコーデも交えて、オーバーサイズのコーデを解説します。
Yラインコーデを使ってオーバーサイズを着る

上下大きくすると、全体が縮んで見えるので、これが嫌な人は、Yラインコーデを使います。
上半身だけオーバーサイズの服を着て、下半身は上半身よりも小さめのパンツを履きます。
こうすることで、上下にメリハリが出て、足をスラッと長く見せられるため、背丈が縮んで見えにくいです。
オーバーサイズシャツを使ったメンズコーデ
上半身のオーバーサイズシャツを着ても下半身を補足すればだらしなく見えない。
白シャツを選ぶと横幅が膨張するが、これを回避したいなら、上に暗めのオーバーサイズブルゾン(ジャケット)を着て膨張を抑えられます。
一見するとオーバーサイズを着ているように見えず、大人でも問題なく大きな服を着られます。
シャツは大きいサイズを着るとパジャマ感が出てしまいますが、この方法を駆使すれば街着のように見せられますよ。
最もオーソドックスなオーバーサイズの着こなし方です。

オーバーサイズテーラードジャケットを使った収縮色コーデ

身長170㎝のモデルさんが着用。
オーバーサイズのテーラードジャケットは、キレイめに着こなせるから低身長さんと相性が良い。
黒スキニーとも相性が良く、スタイリッシュな着こなしができますよ。
背の低さが気になる人は、画像のようにヒールブーツを履いて身長を盛ってもOK。
全身ブラックの着こなしは、それぞれのアイテムで素材感を変えれば違和感なくキレイめな着こなしができます。
華奢な人もだらしなく見えず、スタイリッシュに見えるおすすめのコーデです。
ダブルチェスターオーバーサイズコートコーデ

身長170㎝のモデルさんが着用。
ダブルチェスターオーバーサイズコートを使った、シックな着こなし。
インナーに柄物のニットを合わせて、上半身に視線誘導すれば、身長の低さが際立ちにくい。
こちらも、スキニーパンツを使って下半身を細く見せれば、全体が大きく見えすぎず身長の低さが目立たない。

厚底ブーツを使用して身長も盛るのもOK。
ヒールブーツが苦手な人はこちらがおすすめです。
デザイン的には厚底ブーツの方が履きやすいですし、ラフなカジュアルコーデにも使えるから汎用性は高いですね。
同じ色でなくても、近い色を合わせても脚長効果がありますよ

コートの着丈はどれくらいがベスト?
低身長さんの場合、コートやシャツの着丈が足のくるぶしまであると女性っぽくなるので、アウターの着丈に注意が必要です。
身長が低い問題もあり、コートが長すぎると着られている感が強くなるため、できるだけひざ下くらいにするのがベスト。
着こなしやすいのはひざ丈

身長168㎝のモデルさんが着用。
ちょうど、ひざくらいの着丈なら、オーバーサイズのコートを着ても違和感がありません。
一般的にコートの着丈は膝下くらいまでがベストと言われており、これ以上長いと身長が高い人でないと着こなしにくいです。
特に大人の男性は、コートの着丈に注意しないと不格好になるので要注意。
フロントフライ・オーバーサイズシャツコーデ

身長170㎝のモデルさんが着用。
ただのオーバーサイズシャツではなく、フロントフライ仕様を使った高級感のある着こなし。
シャツコーデはシンプルになりがちなので、フロントフライのようにシャツのボタンが見えない小技の聞いたデザインを選べば個性を出せる。
上半身に膨張色(明るい色)のビッグサイズトップスを着ると背丈が縮んで見えがちなので、パンツと靴を近い色で同化させて脚長効果を出すのがおすすめ。
シャツの身幅が気になるならベストを使ってみよう
オーバーサイズシャツの身幅が大きすぎる場合は、オーバーサイズベストを合わせて、身幅がを小さく見せるのがおすすめ。
特に明るい色のシャツはオーバーサイズで着用すると膨張するので、華奢な人はベストを使って調整するのがおすすめ。
ベストは大人っぽさもプラスしてくれるので、低身長コーデとも相性が良いですよ。
ロングシャツは前を開けて着る

166㎝のモデルさんが着用。
ロングタイプのオーバーサイズシャツは前ボタンを全開にして、コートのように羽織ろう。
前を開ければ、トップスをインして脚長効果を出せるから、ロングシャツの縦に伸びる効果も相まって足を長く見せられる。
ちなみに、画像のようにハットをかぶれば視線誘導効果により、相手の目線を頭のてっぺんまで持っていけるので、長身効果を上げられます。
オーバーサイズデニムジャケットコーデ

173㎝のモデルさんが着用。
野暮ったくなりがちな大きめデニムジャケットもスラックスと合わせて、大人っぽく着こなせる。
シャツ1枚で着るのもいいですが、インナーに黒ジャケットを着用して明るい面積を減らすと、足元から白(スニーカー)、濃い色(パンツ)、白(股のシャツ)、濃い色(インナーの黒ジャケット)、白(シャツの襟元)とリピートパターンができるので、配色にリズムが出て、地味になりすぎずない。
オーバーサイズプリントパーカーコーデ

156㎝のモデルさんが着用。
ストリートスタイルのYラインコーデ、大きめのプリントパーカーを適度に細身のテーパードパンツに合わせ、全体をシックな色でまとめれば子供っぽく見えない。
足元に明るい色のシューズを履いていますが、腰から見える白のインナー、プリントの白でバランスを取れば、足元に視線が誘導せず、背が低く見えません。
アイテム同士の相性
大人だとスラックスを使ったコーデもおすすめですが、オーバーサイズでもテーラードジャケットに合わせると本当にスーツのようになるので注意。
スラックスと合わせるなら、パーカーやデニムジャケットなどラフなアイテムを合わせて適度なヌケ感を出すと街着っぽくなりますよ。
スキニーならほとんどのオーバーサイズアウターやトップスと相性が良いので、あまり考えないでコーデできるから、こちらの方が楽。
オーバーサイズXラインコーデ:胴回りスッキリ

ウエストがギュッと絞られて、上半身と下半身の先端でブワッと横に広がり、ちょうどアルファベットのXのように見えるコーデ法のこと。
このコーデをするにはウエストが絞られたシルエットにする必要があり、トレンチコートのベルトを絞ればカンタンに作れる。
とにかくシルエットがX状になればいいので、ベルト付きの服以外でもXラインコーデは作れる。
Xラインのメリット
身幅が大きくなりすぎずスッキリ見せられるため、背丈も縮んで見えにくい、ウエストを細く見せたいときも使える。
トレンチコートを使った低身長Xラインコーデ

168㎝のモデルさんが着用。
トレンチコートはベルトを締めて、細身のパンツを履き「Xラインコーデ」をするのがおすすめ。
ただし、スラックスやシャツなどキレイめアイテムで固めるとキメ過ぎてしまうので、デニムやスウェットを使って適度にハズそう。
デニムを履く場合は、画像のように革靴を合わせると、適度にラフさを出して大人っぽく着こなせる。
フレアパンツをXラインコーデ

170cmのモデルさんが着用。
フレアパンツとオーバーサイズのトップスを使ってもXラインは作れる。
上画像のようなゆったりめのベストを着ると上半身にボリュームが出せるのでおすすめ。
シンプルな服装だと地味になりすぎるため、ネックレスやブレスでアクセントをつけよう。
コートを使わない場合は裾の広がるパンツが必須

トレンチコートを使わないなら、裾が広がるフレアパンツが必須。
他にもシューカットパンツやブーツカットも使えます。
ブーツカットは癖がありすぎるので、シューカットパンツかフレアパンツにすると良いですね。
オーバーサイズのトップスをタックインでXラインを作る

身長173㎝のモデルさんが着用。
フレアパンツにタックインしてもXラインは作れる。
これは、横に広がるトップスのスリーブの形状を利用してXラインを作るのがコツ。
そのため、オーバーサイズの半袖カットソーやTシャツが必須。
Xラインを作るコツ
- 裾の広がるパンツを使う
- トレンチコートのベルトを絞る
- オーバーサイズのトップをタックインする
上記3つを利用すれば、オーバーサイズのアイテムを使ったXラインは作れます。
Xラインは、細身の方に似合いますが、ぽっちゃりさんだと中年太りのおじさんのようになるため、ちょっときびしいです。
上下オーバーサイズが履けるOラインコーデ

Oラインコーデとは、上下ともオーバーサイズを着るコーデ法です。
このコーデ法を使えば、低身長でも上下オーバーサイズコーデをしやすい。
シルエットはちょうど卵型のように丸くなります。
Oラインコーデのメリット
- 華奢な体をすべて隠せる
- 柔らかく優しい印象を出せる
テーパードワイドパンツを使う

上半身は普通のオーバーサイズの服でOKですが、下半身はワイドテーパードパンツを選ばないといけません。
ちょっと面倒ですが、この方法を駆使すれば、上下オーバーサイズの服装を着られますよ。
M65モッズコートを使ったコーデ

165㎝56kgのモデルさんが着用。
オーバーサイズのモッズコートでワイドパンツを隠せば、下半身の太さが際立ちにくい。
この手の大きめコーデをする場合は、トップスに明るい色を置いて、上半身に視線誘導すれば身長が低く見えにくい。
カジュアルな着こなしなので、革靴を合わせて大人っぽさをプラスすれば全体にシマリが出る。
ムートンジャケットを使ったコーデ

168㎝のモデルさんが着用。
ワイドパンツが履きづらいなら、ブラックカラーを選べば膨張しにくい。
上半身もダークカラーでまとめれば、収縮効果は高まるので華奢な人でもOラインコーデをしやすい。
画像のムートンジャケットのように襟元にデザインがある、アウターを着れば首元に視線誘導しやすく、背の低さを感じさせくい。
ワイドリブパンツを使った上下オーバーサイズコーデ

身長168㎝のモデルさんが着用
ワイドリブパンツを使えばOラインコーデは作りやすい。
上半身にややこぶりなボディバッグを使い視線誘導させると、足元の明るい色のスニーカーが目立ちにくい。
ただし、トップスは黒にするとバッグが目立ちにくくなるので、同色は避けたほうが良い。
ワイドパンツの膨張が気になる人はとろみのあるパンツを使ってコーデしよう

サテンパンツを使ったOラインオーバーサイズコーデ

身長168㎝のモデルさんが着用
サテンワイドパンツのような、とろみのある素材は、重力で生地が下に落ちる(落ち感)ので、パンツが大きく見え過ぎません。
こういうとろみのある素材は、パジャマ感が出てしまうため、革靴を合わせて全体に締まりを出すのがポイント。
落ち感のあるパンツなら、明るい色でも大きく見えすぎない。
バルーンパンツを使ったオーバーサイズコーデ

身長170㎝のモデルさんが着用。
タック入りかつ、テーパードシルエットのバルーンパンツは低身長さんでも膨張しづらく着こなしやすい。
全身ブラックのオーバーサイズコーデは、キメすぎず着こなせるので、細身よりは難易度は低め。
各アイテムの素材を違うものにして、質感の違いでメリハリを出すことがコツ。
例えば、綿素材の黒い服で全身固めると野暮ったくなるので注意

スラックスを使ったOラインコーデ

身長168㎝のモデルさんが着用。
子供っぽくなりすぎずオーバーサイズコーデをするなら、大きめのスラックスとテーラードジャケットが使いやすい。
テーラードジャケットを合わせるときは、シャツの着丈がアウターより長すぎるとだらしなく見えるので注意。
難易度高めのHラインコーデ

168㎝のモデルさんが着用
Hラインコーデとは、上下大きく見せるコーディネート技法です。
Oラインと似ていますが、こちらはストレートワイドパンツを使ってボックス型のシルエットを作ります。
難易度はかなり高く、下手に手を出すとコーデに失敗しやすい。
全体が長方形状になればHラインは完成します

難易度はちょっと高め、シルエットも人を選ぶから、中級者から上級者向けの着こなし方になりますが、一応紹介します。
Hラインオーバーサイズコーデのポイント

Hラインコーデを作るには、ストレートワイドパンツが必須です。
テーパードにすると、Oラインコーデになるので注意。
ルールはこれくらいしかなく、とにかくボックス型のシルエットを作ることを意識します。
メリット・デメリット
全体をどっしり見せられるが、背が縮んで見えるのが難点。
パンツの丈に注意しよう

Hラインを作るときに、足元にクッション(クシュクシュ)を作ると子供っぽくなるので注意。
画像、右のようにちょうどいいサイズに調整しましょう。
ロールアップも良いですが足に余計なボリュームが出てしまうので、裾上げしたほうが良いですね。
クッションを作らずスッキリ着こなす

165㎝のモデルさんが着用
コーデュロイパンツとメキシカンパーカーでHラインを作ったオーバーサイズコーデ。
足元にクッションがないので、上下明るい色でも、大きく見えすぎず、スッキリと着こなせる。
Hラインコーデでは帽子を使って、視線誘導をして、身長補正をするのがベスト。
とろみのあるパンツで下半身が大きく見えないように工夫する

168㎝のモデルさんが着用
ワイドストレートパンツは履きづらいという方は、レーヨンやポリトロのようなとろみのある素材のものを選ぼう。
柔らかい素材なら下半身が膨張しづらく、低身長でも着こなしやすい。
清潔感のある春向けオーバーサイズコーデ

170㎝モデルさんが着用。
明るめのワイドパンツは、着丈の短いアウターを使ってコーデすると、上半身が重くならずスッキリ見える。
ジャケットなしでもイケるが、その場合、全部明るい色でまとめるよりも、上画像のように足元に暗い色の革靴を置くと存在感と安定感が出てコーデが引き締まる。